穏やかな時間/小林恭一遺作集

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作者プロフィール


作者プロフィール


小林恭一 〈小林恭一:略歴〉
大正7年4月
日本画家・小林松僊の長男として生まれる

昭和11年
国鉄に就職
昭和14年
応召(内地勤務)
昭和20年
中津川市の疎開先へ復員
昭和21年
通夜の席で父のデスマスクを写生、これを機に絵を志す

国鉄を退職した60歳頃から、本格的に制作活動を開始。以後、描くことを続け、国鉄100周年記念の「オール国鉄展」で総裁賞を受賞。また「交通人総合文化展」に継続応募し、たびたび受賞

写生の会「ちくさ美術」に所属。公募展には一切応募せず、無所属。また、俳句雑誌・太田嗟主宰「恵那」同人


平成27年4月
名古屋市の自宅で永眠



母・英子の肖像
〈 母・英子の肖像 〉

父・恭一の自画像
〈 父・恭一の自画像 〉


父は名古屋四条派の日本画家・小林松僊の長男として、大正7年4月29日に生まれました。
昭和11年国鉄に就職、14年に応召。昭和20年の終戦で復員し、ほぼ同時に同じ中京画壇の織田杏逸の長女英子と結婚。
昭和21年、父松僊の通夜の席でデスマスクを写生したのを機に絵を志し、国鉄を勤め上げた後、60歳くらいから本格的に絵を始めました。
聞けば戦時中からスケッチはしていたようで、親譲りの絵ごころは元々あったと思われます。

巻紙にスケッチした古瓦
〈巻紙にスケッチした古瓦〉

アトリエで制作中の父
〈アトリエで制作中の父〉

国鉄の美術クラブで知った「交通人総合文化展」に初めて出品。
平成2年の第37回展に、「夜の小さな駅」で日本画部門一席を受賞したのが72歳のとき。その後、たびたび受賞の栄誉に浴します。
平成6年頃から、名古屋市にある「ちくさ美術」というグループで活動。作品展や個展に出品すること十数回を数えました。
一方、父は俳句雑誌「恵那」の同人でもあり、俳句と絵を両輪のごとく精力的に活動し、96歳まで創作を続けました。
絵のサインは「小林恭一」「K.Kobayashi」「今日一」などで、俳号は「未明」を名乗りました(小林未明の俳句10句はこちらをご覧下さい)。得意な題材は玩具、猫、山、など。特に平成12年に亡くなった愛猫ジャマとのひとときは、父のお気に入りの時間だったようです。
充実した第二の人生でしたが、今から思えば私の上京と同時に、父の創作活動が始まったような気がします。〈小林直樹〉

父らしい絵入りの俳句
〈父らしい絵入りの俳句〉


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