穏やかな時間/小林恭一遺作集

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作者プロフィール
小林恭一展/一日一絵




父・小林恭一の絵について/小林直樹
父の横顔(2002年撮影)

平成27年4月21日、父・小林恭一が100歳を前に静かにこの世を去ってから、一年が過ぎようとしています。長年国鉄に勤め、本格的に絵を始めたのが60歳頃から。以後、個展やグループ展に出品しながら、約30年の間に数多くの作品を残しました。

初期は油絵を描いていた父ですが、日本画家だった祖父の影響もあり、徐々に日本画へと移行。題材は自然を描いたものが多く、友人たちとスケッチ旅行をしたり、また俳句も得意でしたので、日常の風景から様々なヒントを得て絵にしていたようです。
父の死後、実家の二階に無造作に立てかけてあったそれらの絵を、とりあえず写真に記録しておこうと撮影を始めた私の目に、50数点もの作品はどれもが個性的で印象深いものに見えました。そして、それらの一つひとつがファインダーの中から、私に何かを語りかけていました。

このたび私が、当ウェブサイトを公開することになったきっかけは、皆様に父の生き方をぜひご覧頂きたいと思ったからです。ここでは、「交通人総合文化展」で入賞した絵などを中心に掲載していますが、作品のほとんどが60歳を過ぎてから生まれたもの。これは高齢化社会の現代に遺した、父からの一つのメッセージなのかも知れません。

絵の中には確かに父のいた“時間”がありました。それらを一周忌の節目に、ネットミュージアムで公開出来ることは、望外の喜びです。すでに公開中の小品展「一日一絵」ともども、多くの方にご覧頂ければ、天国の父も喜ぶのではと思います。〈平成28年春〉

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