「ママ、もう炭火の用意はOKだよ。そっちはどうだい」
「準備完了よ、パパ。野菜もお肉も、きれいにお皿に盛ってあるわ」
「ボク、もうお腹がペコペコだよ」
「待ってなさい。パパがこれから特製のソースで、ほっぺたが落ちそうなバーベキューを焼いてあげるから」
「でもパパの特製ソースは、昨日スーパーで買っただけなのよね」
「あら? おじいちゃんとおばあちゃんの姿が見えないけど、どこにいらしたのかしら。それにアリスも・・・」




「そうか、心配してわしたちを探しに来たんだな、アリスや」
「この子ったら、息を切らして・・・。わたしたち、ちょっと近くをお散歩しただけなのよ」
「このキャンプ場は、わしらが学生の頃から何度も来ているところでな。この辺りの道は、庭の小径のようなものなんだよ。まあそう言っても、お前には分かるまいがな」
「わたしたちの初めての出会いがここだった、ということもね。ウフフフ」



「さあ、みんな揃ったところで、いよいよ始めるぞバーベキュー」
「わーい、ボク、その大きなソーセージがいいな」
「おじいちゃん、さあこちらに座って」
「どっこいしょっと。みんな、待たせて悪かったね」
「ねえおばあちゃん、あたしこのキャンプ場が気に入っちゃった」
「そうかい。空気もおいしいし景色も良いし、素敵なところだものねえ」
「それだけじゃないのよ。さっき聞いたんだけど、ここ、パパとママが大学生のとき、初めて出会った場所なんだって」
「ええっ・・・」