「あーあ肩がこる。アイロン掛けって、疲れるのよねえ。あのひとのワイシャツに子供のお洋服、ほかに私のブラウスやハンカチもあるし・・・。
主婦の仕事って、どうしてこんなに多いのかしら。これが終わっても、まだまだやることがいっぱい。OL時代より今の方が、ずっと重労働よね。と言っても、こんな私の苦労を誰も分かってくれないし。あのひとったら、いまごろ会社で何をしているのかしら」




「いてててて、近頃また腰痛がぶり返しちゃったな。ここしばらくは具合が良かったんだけど、なんだかもう慢性化したみたいだ。年かなあ、僕も。
まあ、一日中パソコンの前で座りっぱなしだから、これって腰には良くないはずだよね。筋肉も硬くなってるだろうしさ。運動不足ってのは分かってるんだけど、こう忙しくっちゃあジムにも行けやしない。あーあ、三食昼寝付きの女房がうらやましいよ。帰ったら彼女に、指圧でもしてもらおうかな」




「もうそろそろ、幼稚園まであの子を迎えに行く時刻だわ。いやあねえ。ゆっくりお茶でも飲みながら、ワイドショーでも観ようかと思ってたのに。
帰ったらすぐに、スーパーでお買い物。それからすぐに、夕飯の支度。こうやって一日は、あっという間に終わるのよね。ホント、自分の時間なんか持てやしない。でも、これが主婦の幸せってものかしらね。あーあ、それにしても肩がこる。今夜は、あのひとに揉んでもらおうかしら」