「どうだい僕のスーツ、似合ってる?」
「とってもカッコ好いわよ。学生時代とは別人みたい」
「そういう君だって、どこから見てもバリバリのキャリアウーマンだね。髪の毛だってショートになったし」
「いつまでも学生気分じゃいられないわ。私たち、もう立派な社会人ですもの」
「と言っても、まだこの4月に入社したばかりの、湯気の立ってる新入社員だけどさ」



「僕は、コンピューターのシステムエンジニア」
「私は、得意の英語をいかして渉外担当」
「まだヒヨコだけど、いずれは独立して自分の会社を持って見せるぞ。場所はやっぱり渋谷かなあ」
「私はやっぱり、将来はアメリカで仕事をしたいわ」




「よーし、どちらが早く自分の夢を実現できるか競争だ!」
「そうね。自分の道は努力次第で、いくらでも開けるはずよね。あなたには負けないわ」
「いいとも。なんと言っても、21世紀は僕らの時代なんだ」
「私たち、21世紀最初の新入社員なんですものね」
「ああ。どこまでも自分の道を、まっすぐ進んで行こうよ」
「ところで私たちって、どこまで歩けばいいのかしら。たしか、お昼を食べに出たはずだったんだけど・・・」